透明度の高い海に潜り、色とりどりのサンゴと魚の群れに囲まれる--そんな非日常が、日本から飛行機でわずか数時間の距離にあります。フィリピンは世界有数のダイビング天国であり、しかも一年を通して暖かく、週末プラス少しの休暇でも十分に楽しめる手軽さが魅力です。この記事では、日本人ダイバーに人気の高いセブ、ボホール、アニラオ、マラパスクアという四つのエリアを、それぞれの個性とともにご紹介します。どこへ行こうか迷っている方が、自分にぴったりの海を見つけられるように書きました。
なぜ日本人にフィリピンのダイビングが向いているのか
まず魅力として大きいのが、移動時間の短さです。日本の主要都市から直行便が出ており、長時間のフライトで体力を消耗することなく、到着したその日からリゾートの空気に浸れます。短い休暇を有効に使いたい方にとって、これは想像以上に大きなメリットです。
さらに、水温が一年を通して高く、ウェットスーツも薄手で済むため、体への負担が少ないのも嬉しいところ。英語が広く通じるので、ダイブショップとのやり取りも比較的スムーズです。海の地形も多彩で、初めてフィンを履く方が楽しめる穏やかなポイントから、上級者が憧れる大物との出会いまで、レベルに応じた選択肢が揃っています。フィリピン全体の旅の流れを知りたい方は他の日本語ガイドもあわせて読んでみてください。
セブ|空港から近く、初心者にも優しい王道リゾート
最初に検討したいのがセブです。国際空港があるため日本からのアクセスがよく、ダイビングだけでなく食事や買い物、観光もバランスよく楽しめます。ダイビング初心者やライセンスを持たない同行者がいるグループにとって、選択肢の幅が広いのが大きな強みです。
セブ島周辺には体験ダイビングに適した穏やかな海域が多く、初めて海に潜る方でもインストラクターの丁寧なサポートのもとで挑戦しやすい環境が整っています。リゾートホテルの数も豊富なので、日中はダイビング、夕方はプールサイドでのんびり、という過ごし方もできます。まずはフィリピンの海を体験してみたいという方の最初の一歩に、セブはとても向いています。
ボホール|サンゴと小さな生き物に出会える静かな海
セブから船でアクセスできるボホールは、より落ち着いた雰囲気のなかでダイビングを楽しみたい方におすすめです。周辺の海はサンゴの状態がよく、小魚や甲殻類など、じっくり観察したくなる小さな生き物との出会いが多いのが特徴です。
水中でカメラを構えてマクロ撮影を楽しんだり、ゆったりとしたペースで海中散歩を味わったりと、せわしなさとは無縁の時間が流れます。陸上にもユニークな自然や観光スポットが点在しているため、ノンダイバーの家族や友人と一緒でも退屈しません。喧騒から離れて、海とじっくり向き合いたい--そんな気分のときにぴったりのエリアです。
アニラオ|マクロ撮影派が憧れる水中の宝箱
水中写真に本気で取り組みたい方の間で名高いのがアニラオです。マニラ方面からアクセスしやすく、エントリーしやすいポイントが密集しているため、一日に何本も効率よく潜れるのが魅力です。
このエリアの真骨頂は、なんといってもマクロ生物の豊富さ。ウミウシをはじめとする色鮮やかで珍しい小さな生き物たちが数多く見られ、一度ハマると何度も通いたくなるダイバーが後を絶ちません。穏やかな海況のポイントも多く、撮影にじっくり時間をかけられる環境が整っています。大物より、じっくり被写体と向き合いたいという方には、ぜひ候補に入れてほしいエリアです。
マラパスクア|大物との出会いを求める上級者の聖地
セブ島北部の先にあるマラパスクアは、より冒険心のあるダイバーに支持されています。早朝に潜るドリームダイブとして知られる体験があり、運がよければ普段なかなか出会えない大型の生き物の姿を求めてエントリーするダイバーが集まります。
のんびりとした島の雰囲気も魅力で、観光地化されすぎていない素朴さが残っています。ただし、潮の流れがあるポイントもあるため、ある程度の経験を積んでから訪れるのが安心です。中級以上のステップアップを目指す方や、忘れられない一本を求める方にとって、ここは大きな目標になるでしょう。
ライセンスと予算の考え方
ライセンス(Cカード)を持っていない方も心配いりません。多くのリゾートでは、数日間の講習で取得できる初級コースが用意されており、旅のなかでライセンスを取って、そのまま本格的なダイビングへ進むことも可能です。すでにライセンスをお持ちの方は、ログブックと認定証を忘れずに持参しましょう。
予算については、為替の状況によって体感は変わりますが、宿泊のグレード、潜る本数、器材レンタルの有無によって大きく変動します。リゾート滞在費とダイビング費用を分けて考え、何本潜りたいかを先に決めておくと計画が立てやすくなります。具体的な日程の組み立ては旅行プランナーを活用すると便利です。
よくある質問
ライセンスがなくてもダイビングできますか
はい、可能です。多くのリゾートでインストラクター同行の体験ダイビングが用意されており、初めての方でもインストラクターの指導のもとで海を楽しめます。本格的に続けたい場合は、滞在中に初級ライセンスを取得するコースもあります。
初心者にはどのエリアがおすすめですか
アクセスがよく選択肢の幅が広いセブが、初心者やノンダイバー同行のグループには向いています。穏やかな海域が多く、最初の一歩を踏み出しやすい環境です。
ベストシーズンはいつですか
フィリピンは一年を通して暖かく潜れますが、エリアや時期によって海況は変わります。渡航前に現地のダイブショップに海のコンディションを確認しておくと安心です。
ダイビング以外の楽しみもありますか
もちろんです。各エリアにはビーチでのんびり過ごせるリゾートや、陸上の観光スポットが豊富にあります。ノンダイバーの同行者も一緒に楽しめるよう、現地ツアーを組み合わせるのもおすすめです。
